『権利擁護と法』

本書では権利擁護に関する法律と制度の下流に一貫として流れる本質を理解することによって、社会福祉分野において、声を上げることができない、または、福祉の救済手段さえ分からない人の権利を擁護するために、その人に寄り添い、その人の意思決定を支援しつつ、条文、判例などを利用して、自らが選択した法的判断の妥当性を第三者に対して論理的に説明できることを目的としている。
　また、本書の特徴は、国家試験の過去問から社会福祉士・精神保健福祉士に求められる適性を理解し、将来、ソーシャルワーカーとして、利用者の権利擁護に関わる実務において、利用者の幸せづくりに貢献できる人材の育成に寄与できるように、必要な知識と情報を体系的に論じた。
　具体的には、「権利擁護と判例」「法と社会」「憲法」「民法」「行政法」「成年後見制度」「権利擁護と意思決定支援」「権利擁護に関わる組織、団体」「労働法」である。

建帛社