「認知症における環境支援の実態把握とモデル構築に関する研究」
厚生労働科学研究費補助金長寿科学総合研究事業報告書、認知症における標準的なケアモデルの構築に関する研究事業
認知症高齢者に対する環境支援が生活活動に及ぼす影響を検討することを目的に、37名の認知症高齢者を対象とし、調査を実施した結果、散歩などの外出活動頻度には入居期間及びADL程度、見当識への支援実施度が、雑談交流活動については認知機能、環境における刺激の質やふれあいの促進の実施度が、ADLに関連した入浴、食事、排泄、移動などの行為頻度へは年齢、ADL程度、安全と安心への支援、自己選択への支援の実施度が強く影響していることが示唆された。総p.294 pp.213-223