その他

基本情報

氏名 似内 寛
氏名(カナ) ニタナイ ヒロシ
氏名(英語) Nitanai Hiroshi
所属 総合福祉学部 社会福祉学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

研究ノート 「教科書等,教材に使用される語彙の研究動向について」

単著・共著の別

単著

発行又は発表の年月

202003

発表学会等の名称

東北福祉大学研究紀要 第44巻(通巻47号)

概要

本稿は教科書などの教材の理解度が低い場合の、児童・生徒・学生の社会的背景について研究するための、予備的考察を行う研究ノートである。主に[教科書を分析対象として語彙の分析を行っている先行研究]の研究成果から、教材の難易度の指標として、語彙の難易度や文章の長さのほか、文法的な要素、児童・生徒・学生が日常で使用する語彙か、教科書で説明している「概念」を理解するために必要な語彙にどのようなものがあるか、など多様な要素が教科書の難易度に関係していることがわかった。また分析手法として(1)「つまずきことば」の抽出(茂木2013)、(2)一文あたりの平均単語数と単語の難易度を変数とした重回帰分析(川村2013)、(3)多項ナイーブベイズ分類など難易度付きコーパスを学習用データとして使用する難易度測定(近藤ら2008、佐藤2011)、(4)語彙数をデータとした特徴語の抽出(中條2008、河内2017)、(5)文法的な特徴や語彙の多義性を指標とするもの(川口1996、宮部2008、宮部2015、西谷2000)、(6)文体の難易度に注目したもの(クリスティーナ・フリャメク・寒川2012)、(7)教科書で説明されている「概念」とその周辺知識との関係性に注目したもの(平松ら2015、松原2008、内田ら2009)など非常に多様な分析方法があることがわかった。
総p.9 pp.183-191