「視覚障害者における場の雰囲気知覚手がかりに関する考察」
視覚障害者が,どのような情報に基づいて場の雰囲気を知覚しているのか調査した.その結果,声のトーン,会話の間,声の音程,相手の話すスピードなどであることが分かった.非言語的な情報としては,ドアの開閉音,書類をめくる音,対人距離などが挙げられた.また,雰囲気を知覚する際には,これまでの経験から構築された頭の中の雰囲気プロトタイプをベースに,それを空想して膨らませている可能性が示唆された.pp.9-12大内誠、坂本修一
電子情報通信学会 信学技法, vol. 117, no. 375, HIP2017-83