「歩行および持ち上げ動作時の腰部負担に関する基礎的研究」(査読有)
本研究では、先行研究で用いられた動作分析手法による腰部負担算出方法を参考に、高齢者歩行の特徴の一つである腰部前屈動作が、腰部負担へ及ぼす影響を明らかにすると共に、動作手法の違いによる持ち上げ動作時の腰部負担と下肢関節モーメントの関係について分析を行った。腰部前屈歩行は、前屈角度が大きくなるにしたがい、腰部へ作用する最大前屈モーメントの値を増加させる。また、歩行時に腰部を前屈させることにより、通常歩行とは異なり歩行時全般を通して腰部へ大きな負担を与えることが明らかとなった。pp.1-12
東北福祉大学研究紀要32