「大腿切断者の伸び上がり歩行に関する分析-伸び上り歩行の特徴と健側下肢との関連性について-」(査読有)
本研究では、大腿切断者の伸び上がり歩行を運動・運動力学的視点から分析し、その特徴と健側下肢へ及ぼす影響について明らかにすることを目的とした。伸び上がり歩行は、主に前額面での左右骨盤の上下動の異常として観察される。そこで、左右の上前腸骨棘のマーカをもとに、前額面での左右の骨盤の上下動の軌跡を示し、左右上前腸骨棘の上下動の差を計算した。その結果、大腿切断者は、健側の立脚中期に左右の骨盤が大幅に上方へ移動し、義足側の立脚中期には健側骨盤のみが上昇することがわかった。pp.35-42
日本義肢装具学会Vol.26,No.1