本研究では動作解析装置と床反力計を用いた動作分析の手法を用いて算出した腰部関節モーメントを指標として、数種類の階段の蹴り上げと踏み面、スロープの傾度が昇降時の腰部負担にどのように影響するのか客観的に比較、検討することを目的とした。実験の結果、スロープ昇降時よりも階段昇降時で大きくなっていた。階段昇り時の腰部モーメントは、蹴り上げの高さの違いによって大きく影響を受けるが、踏み面の違いによってはほとんど影響を受けないことが明らかとなった。
pp.232-240
勝平純司、山本澄子、関川伸哉、丸山仁司