我々は,高齢者福祉施設特化型車椅子PS・1(Posture Solution Ver.1以下,PS・1)を開発(2015年商品化)し,臨床導入・評価を繰り返し実施してきた.その結果,生活の大幅な改善等がみられることがわかった1)一方で,前座高,座幅,パット形状,片麻痺利用者への対応等の課題が明らかとなった.また,PS・1は,デザイン性には優れているが,量産には不向きな機構となっている.そこで,現状の課題解決と量産可能な構造について検討することを目的に,試作モデルDesign-Bの開発を行い,臨床評価を行ったので報告する.
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大貫 知行(株式会社ジェーシーアイ),昆 恵介(北海道科学大学)