その他

基本情報

氏名 関川 伸哉
氏名(カナ) セキカワ シンヤ
氏名(英語) Sekikawa Shinya
所属 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

「車椅子座位姿勢の違いによる身体負担に関する基礎研究」学会発表・抄録

単著・共著の別

共著

発行又は発表の年月

201807

発表学会等の名称

第25回日本義肢装具士協会学術大会(札幌)

概要

現在,高齢者福祉施設(以下,施設)で使用されている車椅子の多くは,必要最低限の機能しか持たない標準型車椅子であり,病院などで一時的な搬送を目的に使用される搬送車である.そのため長時間の使用(座位)には適しておらず,姿勢の崩れや褥そう等の二次障害を生み出す原因となっている.我々の調査結果からも施設入所者の多くは,不適合な(身体及び環境に合わない)車椅子を使用している現状が明らかとなった1).不適合な車椅子の使用は,介護負担の増大を招くのみならず利用者のADL及びQOLを大幅に低下させる原因となる.こうした問題を解決するために,2007年から施設の車椅子利用者に対して車椅子適合支援(以下,適合支援)を実施してきた2).適合支援は,多職種連携のもとに実施される生活改善(利用者の現状の生活課題の発見と解決)に向けた専門的介入であり,施設全体としての組織的な取り組みが欠かせない.しかし,組織的な取り組みを促すためには,適合支援の効果(利用者,スタッフへもたらす望ましい結果)と役割(適合支援を行う社会的意味)を明らかにする必要がある.本研究では,適合支援がもたらす効果を安全性,快適性,運動性,生活向上性の4つの項目から明らかにすることを主題としている.今回は,上記の中でも車椅子座位姿勢(車椅子の身体適合)の違いが対象者の快適性(ストレスや疲労感の有無)にもたらす影響について明らかにすることを目的に,健常者を対象とした基礎的実験を行ったので報告する.尚,本実験では臨床現場での使用を前提に比較的計測が容易で信頼性の確かな心拍変動値を用いる際の計測手法(条件,使用機器,分析方法など)について明らかにしたいと考えた.