「高齢者の次世代型車椅子PS-1を用いた車椅子適合支援について」 学会発表・抄録

第32回日本義肢装具学会学術大会（札幌）

我々は，2005年度から高齢者福祉施設（以下，施設）において，主に姿勢の崩れが著名な車椅子利用に対して，個々の体に合った車椅子を，施設職員の方々と共に提供する「車椅子適合支援」を実施している．現在までに数百名の施設車椅子利用者を対象に，車椅子適合支援を行ってきた．しかし，現状の国内外の車椅子では，サイズ，デザイン，調整範囲や調整方法等の問題から施設入所者に望ましい身体・環境への適合状況をつくり上げるには様々な課題が存在することが明らかとなった．そこで，上記の問題解決をはかることを目的に，車椅子適合支援の際に用いる新たなモジュラー・アジャスタブル機能付き車椅子PS-1の開発を試みた１）．PS-1は，2011年から10台以上の試作を行い，複数施設での臨床評価を重ね2015年度に製品化に至った．PS-1は，現在，5施設に導入されており，導入後も定期介入を繰り返し，臨床評価を実施してきた．
そこで今回は，PS-1を用いた車椅子適合支援の現状までの臨床介入結果について報告する．
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関川 伸哉，大貫 知行，佐々木 康尊