その他

基本情報

氏名 関川 伸哉
氏名(カナ) セキカワ シンヤ
氏名(英語) Sekikawa Shinya
所属 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

タイトル・テーマ

コロナ禍でのオンライン⾞椅⼦適合⽀援の取組

単著・共著の別

その他(発表学会等)

発行又は発表の年月

202110

発表学会等の名称

第37回 ⽇本義肢装具学会学術⼤会(大阪)

概要

⾞椅⼦上での座位は,重⼒に抗した姿勢であり,腹筋・背筋を含めた多くの筋活動を必要とするためバランス能⼒が要求され
る.現在,介護⽼⼈福祉施設で使⽤されている⾞椅⼦の多くは,必要最低限の機能しか持たない⾞椅⼦であり,病院等で⼀時的
な搬送を⽬的に使⽤されるものである.そのため,⻑時間の使⽤には適さず,バランス能⼒が低下した⾼齢者にとっては,姿勢の
崩れや痛み,褥瘡,⾻変形を助⻑する等の⼆次的な障害を⽣み出す原因にもなっている.⼀⽅,我々の調査結果によれば,介護
⽼⼈福祉施設利⽤者の約8割が⽇常で⾞椅⼦を使⽤しており,⼀⽇平均座位時間も8時間を超えている.⼊所期間の⻑期化および
重症化が進んでいる介護⽼⼈福祉施設においては,個々の⾼齢者の⾝体状況の変化に応じ調整等を⾏い,更には⻑時間の座位に
対応可能な⾞椅⼦の提供を⾏う必要がある.
上記の状況を踏まえて,我々は2005年から介護⽼⼈福祉施設で個々の利⽤者に⾞椅⼦を適合させ,⽣活改善を⽀援する⾞椅⼦適
合⽀援を実施してきた.しかし,新型コロナウイルスの影響により,2020年2⽉以降の介⼊が⾏えない状況となった.その後,状
況が落ち着き介⼊を再開したものの,再び感染拡⼤の影響を受け,直接介⼊が⾏えなくなった.そこで,2020年6⽉から介護⽼⼈
福祉施設利⽤者との接触を伴わないオンライン介⼊を,市内2施設を対象に開始した.
2021年6⽉現在で,2つの介護⽼⼈福祉施設で延べ110名にオンラインを⽤いた⾞椅⼦適合⽀援を実施した.また,本取組に関わっ
た複数専⾨職からの意⾒をもとにオンライン⾞椅⼦適合⽀援の課題と今後の⽅向性について整理したので報告する.
本研究は,JSPS科研費 JP16K12214の助成を受けたものです.