著書

基本情報

氏名 関川 伸哉
氏名(カナ) セキカワ シンヤ
氏名(英語) Sekikawa Shinya
所属 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

書名

『座位保持装置・車椅子における義肢装具士の役割』

著書担当区分

単著

概要

現在,高齢者福祉施設では,身体機能に何らかの障害を有する”障害高齢者”数が増加している.そのため入所者の多くは,日常で車椅子を使用されている.使用されている車椅子の多くは,必要最低限の機能しか持たない標準型車椅子であり,病院等で一時的な搬送を目的に使用されるものである.入所期間の長期化および重症化・障害状況が進んでいる高齢者福祉施設においては,一人一人の身体状況の変化に応じた調整可能なアジャスタブル型車いすが望まれる(物的環境へアプローチ).しかし,アジャスタブル型及びモジュラー型車椅子の多くは,海外仕様でありサイズが大きく,高齢者福祉施設環境との適合性が充分に考慮されていない.また,現状の高齢者福祉施設においては,車椅子を個々の利用者に“適合させる”という発想が乏しく,移動手段としての車椅子さえあれば良いといった考え方が,未だに主流であると考える.すなわち“人に物(車椅子)を合わせる”のではなく,“物(車椅子)に人を合せている”ことに最大の問題点がある.そこで本論では,上記課題解決に向けた車椅子適合支援(生活モデルと医学モデルの双方の支援)の重要性を示すと共に,施設の現状を踏まえた車椅子開発について解説する.
81-90

発行所

義肢装具士白書2016

発行年月

201707