超高齢社会の日本では,長寿実現にもかかわらず,身体的制約や孤立,役割喪失により,日々の充実
や生きがいを感じにくい高齢者が増えている.これらは生活の質や主体性を損ない,高齢者のWellbeing
の低下を招く.本論では,高齢者のWell-being 向上の具体的支援として車椅子適合支援の役割を
整理した.車椅子適合支援は,アセスメント,身体寸法計測,環境調整,アライメント調整を段階的に
行い,姿勢保持や移動,日常生行為を改善し,高齢者の生活の再構築に寄与するものである.したがっ
て,単なる用具調整ではなく,活動性や社会参加,意欲,生きがいの回復を促す包括的介入であり,多
職種連携のもとに実施される.今後は,評価指標の整備や標準化,制度的基盤の確立が課題である.