日本は急速な高齢化が進行しており、高齢者の身体機能低下は移動能力や日常生活自立度に影響を
与える。車椅子の適切な利用は、移動補助にとどまらず、自立支援や二次障害予防にも重要である。本稿
では、高齢者の身体特性に応じた車椅子選定のポイントとして「6 つの要素」を提示し、座位安定性、操
作性、残存機能活用などを解説する。また、臨床現場での適合支援手順や、基本編・片麻痺編・重度利用
者編の事例を示すことで、車椅子利用による生活支援の実践的意義を明らかにした。高齢者の生活の質向
上には、多職種連携による適合支援の重要性が増している。
Key words: 高齢者の車椅子、車椅子適合支援、自立支援