著書

基本情報

氏名 関川 伸哉
氏名(カナ) セキカワ シンヤ
氏名(英語) Sekikawa Shinya
所属 総合マネジメント学部 情報福祉マネジメント学科
職名 教授
researchmap研究者コード
researchmap機関

書名

デザインが拓くリハビリテーションの未来 高齢者のための次世代型車椅子PS・1-Smile

著書担当区分

単著

概要

現在の要介護認定者総数は697.6万人と推定され,高齢者総数の19.2%と約5人に1人の割合となっている1).また,要介護3~5の重度要介護者数は,241万人で要介護認定者総数の34.5%を占めており,今後もその数は増加すると推測される.重度要介護者数の増加に伴い高齢者施設の入所数も増加傾向にあり,2017年には入所者総数が200万人を超えた2).中でも介護老人福祉施設(以下,施設)の要介護3以上の入所者は,2022年には96.3%を占めており確実に施設の重度化が進んでいる1).障害及び高齢に伴う下肢機能の低下により入所者の8割以上が,車椅子を日常の生活を営む上での中心の場としている(平均車椅子座位時間7.3±3.7時間)3).しかし,施設で使用されている車椅子の多くは,病院等での一時的搬送を目的としたものであり,長時間の座位には適していない.更には,国内車椅子の多くが1937年に脊髄損傷者のために開発されたE&Jの4輪ボックスタイプの車椅子と同様の機構となっている4).そこで我々は,2011年から「日本人高齢者のための車椅子」開発を開始し約10回の改良を繰り返し2022年にPS・1-Smileを完成させた.

発行所

J. of Clinical Rehabilitation Vol.32No.6

発行年月

202306