学習者の所持する、単純回路についての誤ったモデルを修正するため、電磁気的な現象(例えば,スピーカの振動板を振動させることによって電気を起こす)の提示を含む教授法によって授業を行い、その教授法の効果を検討した.従来の研究結果と異なり,子どもたちは科学的に正しい電流モデルを容易に受け入れるようになったが、電流概念についての他の課題に、電流モデルを一貫して使用させるためには、様々な回路(例えば,直流回路や交流回路)の中で電流と仕事の関係を学習する活動が重要であることなどが考察された。
pp.37-45
白井秀明、荒井龍弥、宇野忍、工藤与志文