大人への移行期である中学生のストレス対処行動の促進とその社会的支援ネットワークづくりを構築する方針を得ることを目的に、中学生に調査を行った。その結果、中学生がストレスを感じた時に支援して欲しい人として、友達、親、兄弟、最後に先生という順であり、特に先生については「具体的な問題解決をして欲しい」という支援内容を希求するものが圧倒的に多かった。統制の位置とストレス改善度との関係については、内的統制型の信念体系が強固すぎない方が、ストレス状況での対処行動を促進し、改善をもたらすものと考えられた。
pp. 189-196
西野美佐子、白井秀明、木村進、荒井龍弥