「小学生の面積学習に及ぼす誤ルールの影響」(査読付き)
学習者の誤った既有知識として、周長によって面積の大小を判断するような誤った知識を取り上げ、それに基づく課題反応率と小学校での現行の面積教育との相互関係を調査した。その結果、現行面積教育では、4年で正方形・長方形、5年で平行四辺形という求積図形の配列のため、学習者の誤った知識が正しい知識へと十分に組みかえられていない上に、誤った知識の使用を促進している可能性があることなどが考察された。pp.21-30工藤与志文、白井秀明
教育心理学研究第39巻第1号