小学校理科5、6年理科の植物単元を対象に、教授者が意図的関連づけを行わない条件下での単元学効果の維持定着の実態を明らかにし、さらに学習内容を単元間で自発的に関連づけている程度を探った。その結果、学習効果が時間経過とともに失われること、効果の回復を示した学習者はきわめて少ないこと、復帰をした学習者は単元間で学習内容を自発的に関連づけられていたことなどがわかった。意図的、計画的な関連づけの援助によって学習者の理解を促進できる可能性が考察された。
pp.37-47
著者:工藤与志文、宇野忍、白井秀明、荒井龍弥