教育現場の教師は、中学生の普段感じているストレスをどのように認知し、どのような支援を行おうとしているのか、を調べ、サポートシステム構築の指針を得るために調査を行った。その結果、「問題解決的関与」「積極的関与」「非関与」といった、教師が生徒に勧めるストレス対処タイプに明瞭な違いが見つかった。特に、この「非関与(非指示的)」なタイプの教師は、授業等に忙殺されており、個々の生徒のストレスサポートにまで手が回らず、自分の個人的なストレスへも対処し切れていないということが示唆された。
pp.205-214
白井秀明、西野美佐子、木村進、荒井龍弥