「焦点事例対の違いが小学生の物質概念形成に及ぼす影響(1)~(3)」
日本教育心理学会第39回総会発表論文集
非金属物質を二分する対概念である「イオン化合物・分子性物質」を小学生に初歩的に教える際に、それぞれの概念を代表する「焦点事例」として「食塩とデンプン」「食塩と灯油」のうち一方の組み合わせを用いた2つの授業を行った。概念の不適切属性値が共通した「食塩とデンプン」を用いた場合より、共通しない「食塩と灯油」を用いた方が、適切属性と不適切属性の共変関係の理解が部分的ではあるが進んだことなどが考察された。pp.469-471工藤与志文、荒井龍弥、宇野忍、白井秀明