偏光板というと、スリットから光を通すもので、2枚の偏光板の角度により通す光の量を調節したり、直角にすると光を遮ることができる。このスリット版の間にセロテープやパッキングテープ(ポリプロピレン)を間に挟むと、白色光が分光する現象が知られている。1枚の偏光板にセロテープをうまく斜めに貼り、もう1枚に十字型に貼ることによってさまざまな色に分光させながら、一方の偏光板を加点させるこによって「万華鏡」のように模様や色が変化する「新型万華鏡」をつくったことを紹介。白色光を手軽な方法で分光させる手段として有効であり、諸学者がある概念を学ぶステップとして「遊びながら」概念を獲得していく筋道として「原光学(遠山啓氏の“原数学”に対抗して)」としての位置づけについて考察した。
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