動物概念の外延の拡張を目指し、動物概念の内包である適切属性群(移動、補食、排泄と移動器官、口、肛門)の相互関連性が学習者には自明ではない「境界的事例群(ミジンコ、ゾウリムシ、アメーバ)」でも、それら関連性が保存されていることを確認するビデオを使った授業を行った。外延は十分拡張しなかったが、不適切属性と適切属性間の弁別が可能となったことから、概念の命名より、概念の諸属性間の関係の学習を先行させるという教授原則の有効性が示唆された。
pp.338-340
白井秀明、工藤与志文、宇野忍、荒井龍弥