動物、植物、重さ、密度、速さ、面積の各領域において、これまで主に小学生に関して指摘され続けてきた誤概念が、その後の高等教育の過程の中で修正されたり変化したりすることがありうるのかを調べるため、全国各地の大学生を対象として大規模な誤概念保持状況についての調査を行った。その結果、後期高等教育の最後の砦である大学生になると、誤概念が解消されている領域はもちろんあったが、小学生と何らかわらない誤概念を大学生においても保持している状況が、各領域で見いだされた。領域間の関連が今後の課題である。
荒井龍弥、宇野忍、斎藤裕、工藤与志文、白井秀明、舛田弘子