「「月と太陽の動き」のルール学習における天文映像教材の役割」
平成8・9・10年度科学研究費補助金 奨励研究(A) 研究課題番号090710098
小学校5年理科の単元「月と太陽」において、学習者の既有の誤ルール「月と太陽は常に対置して動いている」をジワジワ型ストラテジーによって「月の形が太く(細く)なるほど、太陽との離れ具合は遠く(近く)なって動いている」というルールに組み替える試みを行った。その結果、事前に約3割いた誤ルール所持者を含め、内包の理解を測る課題において非常に多くの学習者が一貫して正答した。一方で、内包の相互関係の理解を測る課題(月と太陽の位置関係について命題化した複数の文章の真偽を判断させる)では一環正答者が少なかった。