前研究でなされた単元間の関連づけを目指した物質の基礎概念学習をおこなった実験授業では、複数の単元の化学的授業を熱かったために理解が散漫となったこと、体積に関するルールかが不足していたことなどから、理解促進が不十分だった。そこで、本研究では、もうひとつの関連単元内で、単元内の化学的現象に絞りながら重さと体積の弁別を測る実験授業を行いその効果を検討した。その結果、授業の流れが理詰めで既習事項の再確認にとどまり、体系的な理解促進にまで至らなかったことが考察された。
白井秀明、工藤与志文、荒井龍弥、宇野忍、佐藤淳