図形の周長を誤って面積大小判断の判断基準としている学習者に、正しい面積概念を獲得させるために、①平行四辺形を始めから正・長方形と同時並行的に扱う②面積比較型課題を求積型課題に先行させる、という2つを基本方針とした教授プランに基づく授業を行い、その有効性を実験授業によって検証しようとした。①のように学習者の持つルバーの例外例を始めから提示したこと、②のように面積比較事態で判断型のルール間で変換操作をさせることを先行したことが、面積概念の組みかえにとって有効性であることなどが考察された。
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