前研究で効果が認められた「統合的意味づけ」を、5・6年の植物単元において本格的に導入することで、より十分な理解の改善を図り、2年間の追跡調査により各単元の理解の関連性をより詳細に行う。(今回は、2年研究の1年目)その結果、5年次の関連づけ授業によって、花概念の内包的理解にある程度効果を持つことが示されたが、外延的理解についてはそれほど大きな違いが見られなかった。さらに、4年次までの植物について(特に「花の役割」)の理解が、ここで扱う5、6年の植物単元での学習に影響を与えていることが示唆された。
pp.392-395
工藤与志文、宇野忍、白井秀明、荒井龍弥