豆電球と電池をつないだ単純回路における電流について、科学的なモデルと同じ流れを予想できるようになった学習者でも、他の課題場面でその科学的な電流モデルを一貫して用いられない学習者が多くいる。そこで、一貫した判断基準としての電流モデルを形成するため、回路をコントロールしながら、電流が流れるか、豆電球がつくか(仕事をするか)を確認させる発問系列に組み込んだ授業を行った結果、一貫した電流モデルの形成には、授業で行った「電流と仕事の関係」の理解が有効であること、などが考察された。
pp.269-271
白井秀明、荒井龍弥、宇野忍、工藤与志文