介護者が受ける負担度を客観的に表すことを試みるために、尿中の17-KS値、17-OHCS値、唾液コルチゾルl値等を指標として、その変化を観察した。その結果、持病持ち、ストレスの愁訴、自由時間の不足、生活に対して消極的等の介護者は、デイサービスが介入してもその効果は低い傾向が見られた。逆に介護者に趣味があり、介護をする生活を楽観視している場合はデイサービスの効果が伺える。総括して、疲労軽減対策としては、デイサービスの利用回数を増やし、腰痛・肩凝りの予防体操などを実施することが必要と考えた。
pp.77-88
川上吉昭、大内真弓、阿部一彦、渡部芳彦、前田泰弘