「ピペリジノン類の接触水素化反応における立体選択性」(査読有)
数種のピペリジノンとⅧ族遷移金属触媒を用いた、接触水素化反応において、どのような立体選択性が生じるのかを考察した。その結果、多くの金属触媒でthrough-space相互作用を支持する選択性が確認された。類似の構造をもつ、環内に酸素原子を有する化合物も合成して検討したところ、同様の結果が得られ、ニ環状系化合物において確認されている“錨効果”は、本研究で合成した単環状系化合物においては、生じないことが確認された。pp.255-266
『東北福祉大学研究紀要第20巻』