ヘルス・リテラシーについて現在のところ統一された定義はない。そこで、ヘルス・プロモーションの歴史をたどり、今日の社会におけるヘルス・リテラシーのニーズや課題について検討した。その結果、ヘルス・リテラシーとは「個人の健康情報の理解力及び活用能力」であり、「個人の健康に関する意思決定ができる能力」ともいえると考えられる。この健康理解力が高い人ほど個人のライフスタイルと自己判断に基づくテーラー・メイドの健康行動をとるものと考えれる。
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庭野賀津子、河村孝幸、水野康、鈴木玲子、皆川州正、大内真弓、西野美佐子、山本光璋、阿部四郎