車イス使用者(障害者)と介助者(健常者)のペアをモデルとして、車イスダンスを行なった際の快-不快の一致度を検索した。尿中の17-KS値、17-OHCS値、唾液Cortisol値や生理的検査項目を指標として、その変化を観察した。その結果、言語による意思疎通が不十分なペアにおいても、快-不快の共有度が高いことが伺え、特に初心者ペアでその傾向の高いことが推定された。今回のモデルケースにおいては、生化学的手法の中で特に尿中17-KS値と唾液Cortisol値が、生体内の快-不快の共有状態を検索する指標に使用できると考察した。