自発性に欠け自閉的傾向の強い精神分裂病患者に対し、自己表現ができる、という対人関係能力の向上を目的にOTを開始した。活動性が向上してきた時点で、クラブ活動、内勤などの職業前活動や他職種が関わる複数の活動を導入した。OT活動を導入したことによって、それまでばらばらに活動することの多かったDr、看護者、PSWらのスタッフ間で症例の対応を相談する機会が増え、その結果、症例に対する幅の広いアプローチが可能となった。しかし、他職種との協力体制を取ることは難しく、今後の課題が明らかになった。
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