「精神病院で期待されるOTに向かって」
作業療法部門の開設を通して、OT(R)に求められていたものは、他職種のOTに対するneedsとOT独自のidentityを失わないよう調整する作業であった。それは、(1)OT技術の追求と、他職種への情報伝達、(2)レクや作業など既存の活動の目的や方向性の整理、(3)他スタッフとの協力体制の充実、などである。精神科領域のOTの位置付けはあいまいで、専門性の発揮というよりも、人間関係に悩む事も多いが、それらのことは望ましいOTに向かって避けられないことであった。pp.19-20
東北作業療法学会誌通巻2号