体力とは「身体的行動体力、身体的防衛体力、精神的行動体力、精神的防衛体力の総合力である」と定義した上で、精神分裂病群の精神的防衛体力評価を試みた。結果、精神分裂病群の精神的防衛体力(ストレッサーに対抗する精神的抵抗力)は健常者群に比較して劣っていた。これより、精神分裂病者はストレスマネージメントが必要であり、作業療法士はストレッサーとしての作業を利用し、ストレスマネージャーとしての役割を担って行くべきであると提言した。さらに、今後の研究課題についても言及した。
pp.126-132
土澤健一、永井恵美(旧姓)