ASPOT(OT場面観察評価尺度(O尺度)と社会適応機能評価尺度(S尺度)を作成した。年齢、治療形態、合計入院期間、症状の重篤度を基準とした妥当性検討では、症状が重篤なほど、入院対象者の方が、入院期間が長いほど、高齢になると、ADLや対人関係、個人的要因の3領域で問題行動を除く下位尺度は低得点で、問題行動は高得点だった。ことのことは、症状の重篤さ、入院期間による社会的経験の剥奪、高齢などが社会適応を規定する機能を低下させることを示唆する。ほぼ予測と合致する結果が得られ尺度試案妥当性を示していた。
pp.84-85
渥美恵美、大渕憲一