精神科OTの新評価法開発に向けての基礎資料として、精神科OTとその評価法の実態に関する調査を行った。758施設中383施設より回答が得られ(回収率51%)、精神分裂病者を主な対象に、比較的少人数の集団を用いてOTを実施していた。OT評価法としてOT場面の行動観察が多く、検査・尺度法の使用は少なかった。評価目的として人間関係能力、精神機能、作業遂行能力を調べる事るという回答が高かった。現状での評価法に対する満足度は低く、多くの精神科OTRが現在の評価法に不満をもっていることが示唆された。
pp.160-166
渥美恵美、大渕憲一