「社会適応機能評定における評定者バイアスの探索的検討」(査読付き)
精神障害者の社会的適応機能をASPOT・S尺度を用い2名のOTRに2回評定させた。経験の長いOTRは2回目に患者の機能を高く評定したが、経験の短いOTRでは変化はなかった。評定者間にずれが生じやすい適応機能は、ADL(基礎的、発展的)、個人的要因(精神的機能)、問題行動(対人関係、精神的機能)などで、OT場面での行動観察以外の情報も統合して評定する必要がある、内面的機能など評定者の推論が必要な機能であった。pp.39-49渥美恵美、大渕憲一、阿部哲敬、岩谷あつ子
リハビリテーション科学、2巻、1号