Ernestたちの理論に基づき、社会的交流技能を一般的と専門的の2領域に分け、知識や技術を問う項目を加えて社会的交流技能自己評価尺度(SA尺度)試案を作成した。同意の得られたOT学生174名に対し複数回調査を実施し、データを重積して因子分析したところ6因子が抽出された。それら順には「専門的知識・技能」「積極的関与」「整容」「責任のある行動」「関係促進的会話」「指導者への信頼」と解釈した。因子2は専門的交流技能を、因子3~6は一般的交流技能を反映するものであり、全体的としては我々が仮定した3領域の技能が確認された。
pp.3-11
渥美恵美、大渕憲一、稲垣成昭、勅使河原麻衣