指導者との対人葛藤において学生達がどのような解決方略を用い、またどのような解決方略を用いるべきだと思ったのかを比較検討した。研究の同意を得た実習を終了したOT学生372名に、実習終了後、指導者とうまくいかないと感じた出来事を自由記述で回答させ、それについて(1)現実的方略と(2)理想的方略を、対人葛藤スタイル尺度から抜粋した7項目について5段階評定させた。最終的に217名の学生から回答が得られ、現実的方略の中では服従が最もよく用いられ、理想的方略では、宥和が最もよく選択されていた。
pp.83-87
勅使河原麻衣、渥美恵美