臨床実習でOT学生が効果的に対人交流を行うために必要な技能を社会的スキルとし、期間や目的の異なる2種類の臨床実習(実習ⅠとⅡ)での学習効果を(1)社会的スキルは実習後に向上する、(2)社会的スキル3領域のうち「対象者効果技能」が特に実習効果が高い、(3)実習Ⅱの方が実習Ⅰよりも学習効果は大きい、という3つの仮説をあげ検討した。各実習の前後にSA尺度を実施した。三要因分散分析によって「対象者効果技能」4因子全てに実習効果が認められ、仮説1と2は支持されたが、仮説3は支持されなかった。
pp.114-123
渥美恵美、大渕憲一