脳が感覚情報をどのように処理して運動・行動を起こすのかを明らかにしてゆくためには、実際に動物が運動している時に、それを実現させている諸細胞の活動を経時的に記録・解析する必要がある。そのための要素技術として、本研究では3次元的に移動する生物を顕微鏡下でフォローし続けることが可能なビジュアルサーボシステムを開発した。このシステムを用いて、遊泳中のゾウリムシが方向転換などをする際の細胞内カルシウム濃度変動をリアルタイムで捉えることに成功した。
pp.169-170
Takeshi OBARA, Yasunobu IGARASHI, Hiroshi TSUBOKAWA, Yasuo NAKAOKA, Koichi HASHIMOTO.