我々のこれまでの研究で、小脳プルキンエ細胞の樹状突起において、平行線維シナプスからの入力によってPKCのトランスロケーションが樹状突起の幹を波状に伝わってゆく現象が見られた。このメカニズムを探るため、小脳プルキンエ細胞においてPKCのトランスロケーションを直接誘因すると考えられる細胞内カルシウム濃度増加を可視化し、その時空間ダイナミクスを記述できる数理モデルを構築した。
pp.171-172
Norihiro KATAYAMA, Naoaki SAITO, Hiroyuki YOKOYAMA, Hiroshi TSUBOKAWA.