虚血後のスナネズミの海馬スライス標本を用いて、パッチクランプによりCA1野ニューロンのグルタミン酸受容体のチャネル電流のダイナミクスを解析した。その結果、対照群では見られない特異なダイナミクスを持つAMPA型受容体電流は、Ca2+透過型AMPA受容体の阻害剤でブロックされた。虚血後のニューロンでは、通常Ca2+を透過しないAMPA受容体がCa2+透過型に変化している可能性が示唆された。
pp.95-98
HIROSHI TSUBOKAWA, KEIJI OGURO, TOSHIO MASUZAWA, TERUMI NAKAIMA, AND NOBUFUMI KAWAI