虚血侵襲後のスナネズミの海馬スライス標本を用いて、CA1野ニューロンで記録される興奮性シナプス電位ゆらぎのNMDA受容体成分ダイナミクスを解析した。その結果、低頻度の持続的な刺激に応じて、電位振幅の周期的な増減が見られた。NMDA受容体電流には変動が見られなかったことから、この現象は静止膜電位の周期的な変動に伴うものと解釈された。
pp.273-281
K. Oguro, T. Miyawaki, H. Cho, H. Yokota, T. Masuzawa, H. Tsubokawa, N. Kawai