内在性カナビノイドによるシナプス伝達抑制作用の特性について、海馬スライス標本および単離培養細胞を用いて、ホールセルクランプによるシナプス電流ダイナミクスの解析を行って調べた。興奮性シナプスにおける抑制作用は抑制性シナプスでの抑制作用より小さく、また個々のシナプスによっても作用の大きさが異なることが分かった。この差はシナプス前部におけるCB1型カナビノイド受容体の密度に依存することが明らかになった。
pp.3864-3872
Takako Ohno-Shosaku, Hiroshi Tsubokawa, Ichiro Mizushima, Norihide Yoneda, Andreas Zimmer, and Masanobu Kano