中枢ニューロンでは、ムスカリン性アセチルコリン受容体の活性化により抑制性シナプス伝達が減弱する。このメカニズムを調べるため、ホールセルクランプを用いてシナプス電流ゆらぎを解析した。その結果、メカニズムは2通りあり、一つはシナプス後部ニューロンに発現するM1型とM3型受容体の活性化による間接的なもの、他の一つはシナプス前部に発現するM2型受容体の活性化による伝達物質放出の直接の減少によるものであることが明らかになった。
pp.2682-2692
Yuko Fukudome, Takako Ohno-Shosaku, Minoru Matsui, Yuko Omori, Masahiro Fukaya, Hiroshi Tsubokawa, Makoto M. Taketo, Masahiko Watanabe, Toshiya Manabe and Masanobu Kano