動物が何かに気づき、それに目を向け、首を曲げ、体を曲げるという一連の随意的指向行動を、神経系による運動制御機構のシナジーとしてとらえ、視覚、平衡感覚、姿勢、運動制御などを研究テーマとする神経生理学者が議論を展開している。担当分では、大脳基底核の一部をなす尾状核の神経活動に由来する頭部回旋が、随意的な指向運動と同じサブシステムを使って引き起こされている研究成果を概説した。
総p.748 pp.362-366
Berthoz, A., Graf, W., Vidal, P. P., Tsubokawa, H.