ドラッカー(Drucker P.F) の「非営利組織の経営」で論じられているアメリカでの勤労者のボランティアへの参加動機、また労働に対する価値観の変化をヒントにしつつ、非営利機関(NPO) で働く人々の「新しい働き方」に目を向けた。近年、わが国で注目を集めているNPO活動に 勤労者がボランティアとして参加している背景、さらに勤労者に社会貢献活動を促し、企業福祉や労働組合福祉として職域福祉がサポートしようとしている理由の検討を通して、働く者の動機と今後の福祉社会を支える人々の「意味ある労働」の考察を試みた。
pp.87-96